団体の活動状況

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2016年08月25日手しごと依頼で被災地を応援/大船渡市で起業した女性とマッチング

登録番号 TP160824001
市町村名 大船渡市
詳細記事  平成28年4月、東京都杉並区にある天沼八幡神社の宮司 鶴岡隆志さんより「毎年8月25日、26日に行われている例大祭で着用するゆかたを新調しようと考えている。少しでも復興支援につながればと思い、被災地でゆかたを仕立ててくれる個人・団体があれば教えてほしい」と相談が寄せられた。当かけ橋プロジェクトでは被災地で起業している鈴木由香里さんを紹介した。
(天沼八幡神社例大祭:http://www.amanumahachiman.jp/reitaisai.html

 鈴木さんは大船渡市出身。現在3人のお子さんを持つお母さんでもある。幼い頃から手芸や裁縫が好きで、高校卒業後は東京都にある和裁の会社に就職した。5年間の修行を経て独立、しばらくは東京で仕事をしていたが故郷である大船渡市へとUターンをした。大船渡市へ戻ってからは和裁の仕事から離れ事務の仕事に就いていた。

 平成23年3月11日も鈴木さんはいつものように仕事場にいた。「その日は朝から子どもの体調が優れず、午後から休暇を取り病院へ連れて行く予定にしていましたが、家族に都合が付き、午前中に連れて行ってくれました。ほっとしていた頃に東日本大震災津波が発生しました。かかりつけのその病院は震災津波の被害に遭い、もし午後から行っていたら大変なことになっていたかも…と思うと怖かったです」と当時を振り返る。「その後、末の子が生まれましたが食物アレルギーを持っていました。食事には制限があり、誤って口にすることもありました。外で働いていれば、何かあった時すぐに駆けつけることができない場合もあります」。鈴木さんは、いつでも子どもの側に行ける環境で働きたいと考えるようになり、和裁の技術を生かした起業を決意した。「和裁の仕事を離れてから10年のブランクがあり正直不安でしたが、いざ始めてみると身体がちゃんと覚えていてくれました」と笑みをこぼす。

 今回の依頼に「今までは、知り合いや修業時代の会社からの仕事だけをしていたので嬉しく、また自信にもつながります。育児をしながらですが家族の力強いサポートもあり、仕立ては順調に進んでいます。着てくださる方を思いながらの作業は楽しいですし、ご依頼の思いに応えられるよう、着心地のよいゆかたに仕上げていきたいと思います」と意欲を見せる。

 鈴木さんは「震災から5年が過ぎ、だんだんと街やくらしが見えてきて、復興への歩みを感じながら日々生活をしています。今は事業として本格的なものではありませんが、いずれは会社として成立っていけるように精進したいです。技術を磨いて和裁技能士1級を習得し人に教えられるよう、地域にも貢献していきたいです」と今後について話した。地域の復興を見据え、夢に向かい頑張る鈴木さんはきらきらと輝いていた。

添付ファイル
「作業はやりがいもあり楽しいです」と笑顔で話す鈴木由香里さん「作業はやりがいもあり楽しいです」と笑顔で話す鈴木由香里さん
生地を器用に足に挟んで固定し、縫い進めていく生地を器用に足に挟んで固定し、縫い進めていく
着用時を想定し柄の位置等を慎重に合わせて制作していた着用時を想定し柄の位置等を慎重に合わせて制作していた
投稿者 システム管理者
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