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2017年08月21日【復興ボイス (1)】「復興支援グッズ販売の仕掛け人 東京大学 似田貝香門名誉教授に訊く①」

登録番号 TP170820001
市町村名 内陸その他
詳細記事 【第1回】
◆盛岡市菜園のパルクアベニュー・カワトクで7月21日から25日にかけて開催された第8回手しごと絆フェア。同フェアの立ち上げに携わった東京大学の似田貝香門名誉教授に行ったインタビューを3回に分けてお送りする。
 第1回目は、フェア開始の経緯についてお送りする。


◎震災後に生まれた復興グッズの多さに驚いた

 復興グッズというのは、モラルエコノミーであると思います。安いとか、効率がいいというような経済的、合理的行為で購入するのではなく、東日本大震災支援で何かしたいができないから復興グッズを購入することで少しでも支援したい、つまり、連帯、分かち合い、絆というような経済行為なのです。震災直後にいわて生協さんの調査と私たちの調査を合わせた結果、県内には50以上もの復興グッズ支援団体が存在しました。災害後、災害文化として復興グッズがどこでも行われるようになるのであれば、それを外部からサポートできるような組織が必要になります。そこで東大被災地支援ネット(東京大学の教員が東日本大震災による被災地支援等を目的に立ち上げた組織)が呼びかけ人となって復興グッズ支援連携会議「コレカラ」を立ち上げたのです。


◎絆、連帯、分かち合いは高齢化社会にも必要

 絆フェアを始めた当時は、マスコミに取り上げられることによって、売り上げは伸びていきました。これを受けて私たちはフェアを持続させて、高齢化社会に結びつけたいと思うようになりました。みんなと一緒に手仕事をすることにより、コミュニケーションがあらわれて、そして若干の収入が生まれる。雇用ではないけれども生きがいづくり、仕事づくりという、そういった一種の幸せ感を社会が支える。これが本当の絆であり連帯、そして分かち合いであり、高齢化社会には必要であると思います。
 今後も災害は至るところで起き、また、ハンディキャップを持った人たち、高齢者も多くなるわけですから、災害をきっかけに寄付、あるいは支援活動を支えるような気持ちを持つということが大切です。


◎企業や学生の支えがあってこそ開催できる

 手しごと絆フェアの特色のひとつとして川徳さんが無料で出店場所を貸してくれていることがあります。被災地の企業として可能な限りサポートするというのが川徳さんのメッセージであり、新聞などでも大々的に広報を行ってくれていて、非常に重要なパートナーになっています。また、沿岸部の小さな支援団体では販売者を出すことができません。それを盛岡情報ビジネス専門学校(以下、盛ジョビ)さんが、サポートしてくれるようになりました。川徳さんも盛ジョビさんも毎回続けてくれています。フェアは出展団体により構成される連携会議だけが行っているのではなく、企業や学生さんたちの支えがあってこそ開催できるのです。


◎被災地責任がある

 被災地にあるメディアには、様々な復興の活動に、常に目線をもってほしいと期待します。イベントを記事にするだけではなく、被災より5、6年経って被災地岩手県で立ち上がろうとしている姿を全国に発信するのが、被災地の報道機関の責任であると思います。それから、川徳さんや盛ジョビさんのように岩手県で被災者を支える災害文化が育っていることに誇りを持ってほしいです。そして参加団体の人たちにも、川徳さんや盛ジョビの学生さんたちにもっと協働支援者としての尊敬の念を持って欲しいと思います。


◆色々な人の支援があってフェアは成り立っていると強調する似田貝氏。フェアは次のステップに進むべき段階にあると指摘する同氏の具体的な考えは次回お送りする。
添付ファイル
思いを語る 似田貝 香門氏思いを語る 似田貝 香門氏
ダウンロードはこちら似田貝 香門(東京大学名誉教授)プロフィール
投稿者 システム管理者
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