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2018年07月11日【復興ボイス(5)】復活オープンから1周年!山田町「鯨と海の科学館」

登録番号 TP180711005
市町村名 山田町
詳細記事  東日本大震災津波の被害から復活を遂げ、昨年7月15日に再オープンした山田町の「鯨と海の科学館」。1周年を迎え、これまでの取組や今後の展望について館長の湊 敏さんにお話を伺った。

■復旧までの道のり
 東日本大震災津波では当館も甚大な被害を受けました。約8メートルもの津波が押し寄せ、館内には大量のがれきや泥が入り込み、壊滅的な状態でしたね。展示用資料の半数以上は流失し、海水に浸っているものもありました。はじめて状況を見たときには、愕然として「これからどうしていこうか」と正直、悩みました。しかし、シンボルである世界最大級のマッコウクジラの骨格標本(体長17.6メートル)が、奇跡的に無事だったことが後押しにもなって、復旧を決意しました。

■周囲の力が励みになった
 復旧作業は、震災から1ヶ月後の4月には始めていました。毎日7~8人の職員が交代で、再開に向けて強い志と意識を持ってやってくれました。また、環境が悪いのにも関わらず、東京海洋大学の学生ほか、のべ800人以上のボランティアが来てくれました。少しずつですが、毎日変わっていく様子を見ることが励みになっていましたね。ボランティアで来た人たちが「オープンしたら必ず来ます」といってくれたことが、何よりうれしかったです。皆さんの協力もあって、6月にはがれき撤去はほぼ完了しましたが、資料の復元には3年を要しました。

■再オープンから1周年を迎えて
 復旧までの6年と4ヶ月はあっという間でした。これまで(6月末現在)に2万人以上の来場がありましたし、復旧ボランティアをしてくれた人たちとの再会もあり、嬉しい限りです。お客さんから「復活してくれてありがとう」と言われることも多くあります。たくさんの人に支えられたからこそ、オープンできたのですから「こちらがありがとう」という感謝の気持ちでいっぱいです。

■地域の中心として
 かつて山田町は捕鯨で栄えていましたが、知らない人も多いです。鯨館はその歴史を伝えようと1992年に開館しました。山田町といったら海です。鯨や海からの恵み、知識を学習する場として活用してもらえればと思います。
東日本大震災から7年。当館には震災を知らない子どもたちも訪れます。震災学習にも役立ててほしいと、震災時の様子や記録、また「被災状況とボランティア」と題した、被災状況と復旧支援に取組むボランティアの活動記録の映像も放映しています。
 周辺ではまだ、復興工事が行われていますが、鯨館が地域の核となり盛りあげていければいいですね。
 何度も訪れてくれる人たちにも楽しんでもらえるように、新たな企画や、癒される空間づくりをしていきますので、期待していてください。
添付ファイル
外観には津波高が記されていてその大きさが感じられる外観には津波高が記されていてその大きさが感じられる
鯨館のシンボル マッコウクジラ 鯨館のシンボル マッコウクジラ 
館長の湊(みなと)敏(さとし)さん館長の湊(みなと)敏(さとし)さん
投稿者 システム管理者
関連リンク https://yamada-kujirakan.jp/
備考 鯨と海の科学館 ホームページ