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2019年01月29日【復興ボイス(8)】被災地で妊娠~子育て期のママを応援する「まんまるママいわて」(後編)

登録番号 TP190128004
市町村名 釜石市
詳細記事 【復興ボイス(8)】被災地で妊娠~子育て期のママを応援する「まんまるママいわて」(前編)はこちら
>>>http://iwate-fukkou.net/topics/detail.php?id=2557



―― 震災から7年が経ち、お母さん達に変化は見られますか

 毎年3.11が近づくと、被災地にマスコミが入りテレビでの特番が増えます。季節を感じて思い出し、塞ぎこむ方がたくさんいらっしゃいます。震災時、妊娠されていたり産後すぐのお母さん達にとっても、思い出したくない過去であり、振り返らないようにしていました。ですが震災の年に生まれた子どもは7歳になり、物事が解るようになってきたことで「やはり子どもには私がちゃんと伝えなくてはならないと思う」という言葉が、この1~2年で聞こえてくるようになりました。


 平成30年11月に釜石市からの受託で「子どもの防災講座」の講師をしました。
 現在サロンへの参加者には、転勤で他の地域から来られた方や、震災当時はまだ結婚をされていなかった方が多くいます。日本での平均初産は30歳ですので、例えば今30歳で出産されている方は当時23歳。妊婦や母親でなかった当時の災害に対する目線は、今とは全然違うはずです。震災に限らず、大雨時の浸水区域などを知らない方も多いので、この地域での防災教育の大切さを強く感じ、講話をしました。


 サロンでは毎月様々なミニ講話を行っていますが、毎年3月だけはテーマを「防災」と決めて開催をしています。おやつも備蓄食を使ったメニューを選び、緊急時にすぐ対応できるような持ち物なども紹介しています。震災前から行っている北上市のサロンでも、3月のテーマは防災としていて、ここ3~4年は陸前高田市から防災士を講師に「子どもの防災」についてお話をしていただいています。



―― 今日のおやつはケチャップライスのおにぎりとミニパフェですね

 サロンでは毎回手づくりおやつを提供しています。お母さん達にホッと一息ついてもらうねらいと、震災時に「人の手のかかったものを食べてもらいたいという」思いで始め、いまでも続けていることの一つです。また、新米のお母さんだと「おやつ」というとクッキーやチョコなど甘いものをつい想像しがちなので、どういったものを食べさせれば良いのか解らないことがあります。幼時期にとってのおやつは捕食であることを伝え、今日は簡単なおにぎりを用意しました。


 今月はクリスマスなので少し華やかに、いろどりの良いベジタブルミックスを使ったおにぎりと、豆腐を使用したクリームのミニパフェを用意しました。材料はアレルギーの子を考慮して、小麦粉・卵・牛乳は使っていません。

 活動当初は、自分たちの家にある材料で当日の朝におやつを1品ずつ作っていたのですが、昨年(平成29年)からは、釜石市の紹介で食改協さんの協力をいただくことになりました。1年間はこちらで用意したレシピを元に当日現地で作っていただいていましたが、「こういった内容のメニューならば」と今年度からは全てお任せしています。

 2月にはお母さんからのリクエストで郷土菓子を一緒に作ることになりました。お団子一つ取っても、地域によっても形も味もそれぞれ特徴があるので、引っ越してこられた方には知るきっかけにもなりますね。一昔前だとお婆ちゃんから聞いて作っていた郷土菓子や料理も、核家族が増えた現在ではそのような機会も少なくなりました。工程は簡単なので、サロンでコミュニケーションをとりながら作って楽しめると思います。



―― スタッフや専門職など、サロンには多くの方が携わっているのですね

 最初は内陸から全部用意をしていたのですが、昨年からは現地スタッフが加わったことで会場の準備をしてくれるのでとても助かっています。

 現地スタッフは現役の助産師と元々はサロンに参加してくれていたお母さんです。市の事業では、サロンの他に「個人宅への訪問事業」も毎月10日程行っているのですが、助産師であるスタッフが、赤ちゃんの健康の相談や妊産婦の相談を受けています。専門職だけではなく「お母さん」にスタッフになっていただきたいと思っています。

 また、いずれはサロンと産後ケアとしての機能をもつ施設を、沿岸部にもつくりたいと考えています。



―― メッセージをお願いします

 震災当時に生まれた子どもは大きくなりました。ですが、復興途中である被災では現在も新しい命が生まれています。子どもは宝です、その「宝」を育てているお母さんたちの身体が擦り減ってしまうと、ひいては「虐待」や「うつ」などに繋がる一因なります。子どもを健やかに育てるには、まずはその母親を暖かい目で見て欲しい、応援して欲しいと思います。



 自身も2児の母である佐藤さん。東日本大震災直後は、すぐにでも被災地に行きたい気持ちがあったが、下の子がまだ5ヵ月で乳飲み子を連れての活動は難しく、内陸部に避難した母親にフォーカスした活動しかできなかったと話す。「震災から何年経過しても、辛い気持ちを言えないお母さんがいる。そのお母さんが自ら話せるようになるまで寄り添いたい」という言葉が印象的であった。



NPO法人まんまるママいわて
〒025-0068 岩手県花巻市下幅21-36
TEL. 090-2981-1135
FAX. 0198-41-6042
HP. http://manmaru.org/
添付ファイル
2月開催の料理教室には、お母さんからのリクエストを取り入れた2月開催の料理教室には、お母さんからのリクエストを取り入れた
クリスマスシーズンにあわせた手づくりおやつクリスマスシーズンにあわせた手づくりおやつ
投稿者 システム管理者
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