団体の活動状況

団体の活動状況詳細

2020年03月26日【読売光と愛の事業団 助成事業①】 岩手大学教育学部社会研究室に被災者調査から見る支援活動に対して50万円を助成

登録番号 TP200326006
市町村名 大槌町 内陸その他
詳細記事  読売光と愛の事業団(東京都)は、東日本大震災津波後から被災者支援事業として被災地で活動する支援団体に助成を行っています。当かけ橋プロジェクトは平成28年度より、この取組に対して事業周知やニーズ確認などの協力を行っており、今年度は仮設住宅入居者を中心とした支援事業に対して助成が実施されました。

 助成先のひとつ、岩手大学教育学部社会研究室(麦倉哲教授)は2011年より仮設住宅調査を実施し、被災者の生活状況とニーズをもとに、個々に沿った支援活動をしてきました。9年目となった今も、助成事業を活用し大槌町の全被災世帯を対象に生活状況や地域でのつながりや要望など、被災者に向き合って調査を行いました。


○ これまでの活動について
― これまで被災者と向き合いながら調査や支援活動を行ってきたと思いますが、9年間の調査から感じること、関わり続けてきたからこその思い、印象に残っていること等お聞かせください。

麦倉氏:私たちは、大震災にあわれた方々に会いに行きましたが、被災により大切な家族を亡くしたり、家を流されたり、事業を失ったりした皆様は私たちを温かく迎えてくださいました。その後、調査結果をお届けするためにまた訪問し、特に気になった方には再度訪問するなど、1回で終わりではない関係を築くことができました。調査をして思うことは、復興はまだ途上にあり、生活の安定や心の復興には多くの課題が横たわっています。それでも誰かと出会い、心の一端を打ち明ける相手がいると、少々心が休まると思われます。「イベントなどには参加していますか」という私たちの質問に対して、「なるべく参加するようにしている、この調査もイベントだと思う」と回答してくださったことが印象に残っています。私たちの調査を、年間の行事のひとつとして受け止めてくださったのです。私たちはこうした出会いをこれからも大切にしていきたいです。私たちは調査の結果を、①ご協力くださった皆様にお知らせし、②被災地のことを具体的に知らないかもしれない被災地以外の人々に知ってもらうために公表し、③被災の現状から得られた政策課題を行政はじめ各方面に提言していく責務があると考えています。


○ 学生が関わる効果
― 調査活動には学生も携わり、若い世代が現地に出向き触れ合うことで被災者と学生にとって互いによい相乗効果をもたらしていると思いますが。

麦倉氏:学生たちにも暖かく接してくださり、仮設住宅・公営住宅の皆様には感謝にたえません。被災地では、若者や子育て層が減少しています。そうした中で、若者である学生が訪問することを歓迎してくださいました。学生たちは、調査を通じて、被災者の方々の経験や生活の現状を知り、多くのことを学ばせていただきました。世代や経験を異にする出会いという貴重な経験を胸に刻んだ学生たちが、今後は社会の担い手として成長していくことが期待されます。私たち教員は、そのような学生を育成していく責務を負っていると思います。


○ これからについて
― 今後の地域との関わり方、また地域に思うことや期待することは。

麦倉氏:調査は来年も続きます。被災経験をした人々の生活やコミュニティは、以前と全く同様ではありません。復興の状況は様ざまで、新たな格差が生じるなど多層的であることがわかっています。そうした中で、人びとがどのようにつながって、新しい地域社会を形成していくかについて、私たちも身近に接しつつ見つめていきたいです。復興政策の不十分な点は引き続き提言していきたいです。他方で、私たちも微力ながら、つながりのできた人々と共に、震災を記録し語り継ぐための活動を継続したいと考えています。
学生たちには、調査の経験を活かして、また調査で出会った人びとのことを想い、思い出の地に思いを寄せ、機会があれば再訪問するなど、自分なりの人生を歩んでもらいたいです。
添付ファイル
調査打合せの様子調査打合せの様子
大槌町マストホールで開催された報告会大槌町マストホールで開催された報告会
調査結果に耳を傾ける調査結果に耳を傾ける
投稿者 システム管理者
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備考