団体の活動状況

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2020年07月13日【復興ボイス(10)】地域づくりを支える集落支援コーディネーターの大向昌彦さん~自身の災害支援の経験をまちづくりに活かす~(後編)

登録番号 TP200713003
市町村名 久慈市
詳細記事 【復興ボイス(10)】地域づくりを支える集落支援コーディネーターの大向昌彦さん~自身の災害支援の経験をまちづくりに活かす~(中編)につづき、支援活動を通じて感じたことや、これからの抱負についてお聞きします



―― これまで被災地での支援活動を行ってきたなかで、印象に残っているエピソードがありましたらご紹介ください

大きな災害現場には「志」というか「モチベーション」が同じ方が自然と集まります。活動自体はそれぞれ個人プレーなのかもしれませんが、「何のためにここに集まっているのか」という根本が同じなので、限りなくチームプレーに近い動きができるというか…戦友に近いチームワークを感じる瞬間があります。実際に災害をきっかけとしたつながりが全国にできました。新たな災害時にはそれらが自然と支援者間の助け合いにつながっているのも事実です。災害が頻発し各地で被害が起きていることはもちろんとても不幸なことではありますが、それをバネに災害に強い人材が着実に育ってきていることも実感しています。

災害時の取り組みとして行政・社協・NPO(ボランティアなど)による「三者連携」という取り組みが近年浸透し始めています。こういった動きは、東日本大震災の時にもイメージとしてあったのかもしれませんが、動きが見え始めたのは熊本地震以降だったと思います。この数年で三者連携の意識が加速したのは、先ほど現地での初動対応時の動きをお伝えしましたが、多くの支援者による被災地での動きが評価されてきたことの現れではないかと思っています。

それに伴い常に意識していることは「現場での印象」です。個人ボランティアとしてではなく、支援者として現場に入るので、特に第一印象はその地域に外部支援を受け入れてもらえるかどうかの大切な要素です。肩書がどうであっても、しっかりとした技術やノウハウを持って現地に入ったとしても、一度の誤った対応がNPOや支援者全体の印象に繋がります。そのせいで活動ができなければ意味がありません。「三者連携」という言葉は裏を返せば「信頼関係の結果」なので、災害時に信頼のもとで連携するために、普段から何をしなければならないかということを、これからも伝えていきたいです。



―― 日本各地で災害が頻発するのと比例して、ボランティア活動に携わる方は増加しているのでしょうか

そうですね、緩やかに増加していると感じています。ですがまだ、現場で中心となって状況を判断して指示を出せる人材というのは限られているのではないでしょうか。

西日本豪雨や昨年の台風19号のように非常に広範囲で被害が出た時は、現場をコーディネートする人材が足りず、同じ地域に留まって支援することが困難でした。理想は各県に一人ずつでも、その役割を担える方がいれば、支援体制は全く違うものになるんじゃないかなと感じています。



―― ボランティア参加者は被災経験のある県の方が多くいらっしゃるのでしょうか

一概にそうとは言えません。幸いにこれまで大規模災害は起こっていないが、平時から防災意識を高く持っていらっしゃる県からの支援者も多く感じます。様々な現場での体験を通して学んだことを自県の防災に活かしているようです。

被災地の社協は、災害ボランティアセンターを立ち上げた経験がなく、運営をするのが初めてのところが殆どです。さらに職員の方々が被災していたり人手が足りないなど過酷な状況下で運営しているケースが多々あります。こうした地域の背景もご理解いただき、ボランティアの方々には被災地を支えていただきたいと思います。



―― 多岐にわたる経験をされている大向さんですが、今後の抱負について教えてください

久慈市での活動はこれからです。
やませデザイン会議の一員として、集落支援コーディネーターのミッションでもある「地域づくり」に取り組みながら防災活動にも引き続き携わっていけたらと思っています。私自身が現役で動ける間に、これからの久慈市を担う若い世代の皆さんに自身のノウハウを伝え、次の世代にバトンを渡していきたいですね。



◆前編 >>> http://iwate-fukkou.net/topics/detail.php?id=3594
◆中編 >>> http://iwate-fukkou.net/topics/detail.php?id=3595
添付ファイル
災害時を想定した初動対応研修災害時を想定した初動対応研修
投稿者 システム管理者
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